エンジニアの転職において「技術」とは目的か手段か

渋谷ヒカリエー2

ヒカリエ綺麗すぎる。。。

えー。こちらのイベントに参加してきました。こういう社外での勉強会チックなものに参加するって初めてですげービビってたけどわりと楽しめた。

登壇者の方はSIerを経てWeb系に行かれたということでしたけど、その理由が「コードを書けないことへの危機感」だとか「3.11を目の当たりにして、やりたいことやっとかないといつ死ぬかわからん」みたいな話だったのはだいぶ自分とも似ている点でした。というかSIerを脱出して別のIT系に転職する人って2パターンあって、1つがこのように「より技術的なスキルアップをしたい」という人、もう1つが「ユーザー企業の側に行ってみたい」という人。少なくとも自分の周囲を見回しているとそういう感じで、比較的安定的でよく狙われてるのは後者なのかなという印象を持っています。ただ、最近のトレンドとして手に職をつけるじゃないですけど、自分で出来ることの幅を増やしたいという人は多い気もしている。イベント後の懇親会で話していてもそんな感じでした。

自分としても技術的な危機感というのはあって、だからこそのこのブログなのだけど、最近より強く感じているのは「長期的な目的なしに転職したくない」ということ。

突然の話になりますが、自分は今のインターネットを巡るこの国の状況って実にダサいなと思ってます。光回線はだいぶ普及したし、ポケットに入るコンピュータを誰もが持ち歩いているし、Wi-Fiサービスだってそこここにある。確かにインフラ面では多大なる普及を終えているんだけど、じゃあそれを使ってみんな何をしてるの?というと、今ってソシャゲで金銭巻き上げられたりSNS疲れが社会問題化したり、あるいは歩きスマホしてて階段から落ちて死ぬみたいな感じじゃないかと。なんてーか、まだ十分に社会が、ソフトウェアの方がインフラの状況に追いついていないように思うのですよ。ネットを通じて社会を良くしよう!みたいな話がよくあるけど、その前にネット自体を何とかしないとヤバくね?ってのが自分の実感です。

だからキャリアプランとしては、そういう方面に進んでいきたい。ITと社会がうまく調和していくような、そういう動きを促せるような働きかけをしていきたいという思いが強くある。となると、自分の手で技術的なこと出来るか?ってのは二の次になるんですよね。手段と目的の違いです。もちろん、今挙げた「目的」を達するために技術力という「手段」を使えれば自分にとって最も望む結果だと思うし、その方向ってのは目指したいと思ってる。ただ、じゃあ実際どういう職種がその方向の先にあるんだろうってのがあまり具体化できてなくて。考えたのはUIデザインとかは少し近いなと思うんですけど、あまりしっくりはきていない。むしろ法整備したりだとか、あるいはMIAUのやっているようなことが自分の目的には近いのだけど、そうなると技術者じゃなくて良くなっちゃうなぁってのもあって悩ましい。

世の「技術やりたい!」というエンジニアのみなさんは、もうそれ自体が目的化しているのか、それとも技術を通して実現したい目的が別にあるのか、というのは大変に気になるところです。今日聞けばよかったかな。まあ、もうちょっといろいろ考えてみます。