『SOFT SKILLS』と「やっていく気持ち」

August 1, 2016

SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル
日経BP社 (2016-06-02)
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『SOFT SKILLS』読みました。印象としてはいわゆるライフハックな内容をエンジニア向けに落とし込んで解説している本、とういう感じ。ただ、単にテクニックだけを載せたペラペラした内容ではなくて、成功するためにはハードワークを避けるべきではない(第47章)ということもまた語っていたり、実情に即した書き方である点が好感が持てる。というか全体的にマッチョ寄り。

この手の「ソフトスキル」、つまりエンジニアやギークが「よく生きる」ための本というのがこれまで皆無だったわけではなくて、例えば『エンジニアのための時間管理術』や、『ヘルシープログラマー』に書いてあることと一部の記載は似通っている。本書のポイントとしては、プロダクティビティ、精神、肉体、金銭といった横断的なソフトスキルを幅広くまとめ、またそれらを「エンジニアとしてより良く生きるために、直接的なエンジニアリング以外の領域をどうすべきか?」という視点でまとめた本はあまりなかったのだと思う。自分はライフハックがわりと好きでかじりまくった時期があったので、ちょっと目新しさに劣る部分はあったのだけど、そういう分野を敬遠してきたエンジニアにとっては新鮮な話が多いはず。

行き先を定めてから、走るスピードを上げる

個人的にライフハックに対して感じていることがあって、タスクをどう処理するか?とかライフログがなんちゃらみたいな「目の前のことに対応する方法」は多いのだけど、それをすることで何を得るの?っていうのがあんまりなくて。早く帰れますとか生産性が上がりますでもまぁいいんだけど、それって本来「手段」となるべき部分で、生産性を上げて何を成したいのかというのが重要だよなとずっと思っている。

本書の構成はその点で言えば第1部が「キャリアを築こう」で行き先を定める部分にあたり、第2部「自分を売り込め!」でそのために最も必要なことを語り、第3部以降でいわゆるライフハック的な、プロダクティビティや肉体精神の維持といった話に入っていく。順序としてはやっぱりこれが正しくて、行き先を定めておかないと、何のために走力を上げたいのかという目的を見失ってしまう。

日常での実践

本書の内容で自分がいま実践できていることって、実際のところあまりなかった。目標を持とう、と言われてそういえばあまり具体的な目標ないなと気付いたし、そこまで自己アピールして「売り込み」ができてもいないし、投資はちょっと前ちょろちょろETFを買ってみたっきりだし、肉体と精神に関しては自信がない。

生産性に関しては少し前にrebuild.fmで取り扱っていたこともあり、自分は今ポモドーロを使っている。本書で紹介されているKanbanFlowは使っていないけれど、Trelloでざっくりした自分のプロジェクトの状況をダッシュボード的に管理して、細かい「やるべきこと」はTodoistに入れて、Chrome ExtentionのToggl Buttonでポモドーロタイマーを使っている。ポモドーロは25分間集中させることに意味があるように語られがちだけど、実際は1日の消化ポモドーロ数を見て自分の生産性を測るのに適していると書いてあって、そうそうそれだよ!という感じだった。タスクの消化数だと、タスクごとに工数が異なるのでなかなか生産性とイコールにはならないのだが、ポモドーロだとそれができる。あるいはアジャイルにおけるPivotal Trackerの考え方が生産性の計測には良いのかなと思っている。

その他の部分は取りあえずやれることから手をつけたいかなと。ただ冒頭にも書いた通りわりとマッチョ寄りな内容が多くて、例えば自分は精神力に本当に自信がないのだが、その改善策として「理想的な自己イメージを想像することだ」と言われてもなかなか難しい(文中でも「難しい」とは書かれているけど)。あるいはこういう記述。

その上で聞きたいのは、あなたは負けるつもりなのかということだ。単純に自分は仕事に集中することができないと諦めるのか、それとも抵抗に立ち向かい、障害を乗り越えようとするのか。それはあなただけができる選択だ。単にしなければならない仕事をすると決心すればいいだけだ。

いや厳しい。。。とはいえ言っていることもごもっともなので、「やるしかねえ」と腹くくるかなぁという感じです。いい刺激になりました。以下、やること取りあえずでメモ。

  • ポモドーロでの生産性計測を継続する。
  • キャリア上の目標を定めてみる。
  • どっかでLTする。年内中を目標に。
  • 瞑想を取り入れる。余裕あったら筋トレする。ランニングは見送る。
  • ハードワークを避けない。難しい課題、つまらない課題でも挑む姿勢。
  • 何かを学ぶときは漫然と行わず、本書の10ステップに取りあえず従ってみる。
  • メモの頻度を上げる。自分の内面の状態管理に使う。
  • 脂肪ではなくタンパク質の摂取。フルーツの摂取を心がける。
  • 自己イメージを持つという話は納得できてないので、本書で紹介されてる『自分を動かす』読んでおく。