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パラレルワーカー兼大学生になることになった
Jun 14, 2019
8 minutes read

4月に帝京大学理工学部情報科学科の通信課程に入学したのと、来月から2つの職場で働くために、パラレルワーカー兼大学生という字面だけ見るとよくわからない立ち位置でやっていくことになった。特にこの2つの動きが何か連関していたわけでもないので、1つずつ書いてみる。

大学生

大学は2011年に一度出ているので、今回が再入学になる。いわゆる一般教養にあたる単位は取得済みとみなされ、2年次編入となった。

なぜ大学に再入学したのか

先に出ている大学は社会学部で、計算機科学や情報学の学問的な知識をきちんと学んだことがなかったから、というのが直接の動機になる。いわゆる文系コンプレックスに近かったんだと思う。この職業をやっていく中で、そういったことをなんとなくのもやっとした感覚として抱いていたのだが、実際進学してしまおうと決意した契機は SRE book だと思う。

Googleは、さまざまな問題に関してあえて一から考えることをいとわない会社であり、多くの博士号所有者を含む最高の人材を雇用しています。ツールはプロセス中で一連のソフトウェアや人々、データと共に動作する要素に過ぎません。ここでは、万能の解決策を教えてくれるものはありませんが、それこそが本質なのです。(序文より)

この2, 3年ぐらいはレガシーな環境の運用設計を見直したり、改善したりといった仕事を主に担当していたのだけど、この「あえて一から考える」ということに難しさを覚えることが多くあった。例えばシステムからのアラートが多いので改善をしたい、という話になったとき、一から考えるのであれば何故アラートを発報しているのか、そもそもこの監視の設計で、このシステムに対しては適切な監視になっているのか、システムを監視するとはどういうことなのか、という点から問い直す作業になるのだと思う。しかし実際には、プロジェクトメンバーの経験から「オーソドックスな監視設計」と思われるものをこねこねと作り上げて、それをパッチのように継ぎ宛てて対処するだけに終わってしまうことも少なくなかった。なぜ経験を引っ張り出してくるのかと言えば、他に依拠できる客観的な知識体系を持っていないからであって、その知識体系の候補となりうるのが学問的な知識なのかもしれないな、ということを考えた。車輪の再発明をしないための学びであり、車輪を適切に応用していくための学びをしたかった。

もちろん、市販されている技術書などで賄うこともできるとは思うけど、この業界であと30年はやっていくことを考えると、3年間費やせば取得できる学士ぐらい持っていて損はないと思っている。学士があれば、その後修士、博士に進むということもなくはないかもしれないしれないし、可能性を広げておく意味で決断した。ちなみにいきなり修士からというのも考えはしたが、基礎的な知識体系を獲得したい、という目的からすると学士からきちんと押さえるべきだと考えた。

なぜこの大学学部学科なのか

こういう言い方をすると申し訳ない部分もあるが、わりと消去法に近い。東京近郊でスクーリング可能な情報系の通信制大学、という時点でわりと絞られる。最も有名であろう通信制大学である、放送大学という手もあったのだけど、学部が教養学部になってしまうので、それよりは理工学部の卒業歴を持っておきたいとか、理工学研究科を有している大学のほうが安堵感があるかな、みたいなふわっとした思いもあったりする。

2か月半ほど通ってみての感想

思っていたより大変。というのも、試験を受ける時期が1年間に4回あり、そのうち最も早いのが7月初旬にあるのだが、その試験を受けるには6月初旬にレポートを出さなくてはならなかったりしたため。通信制の新入生は4月末ぐらいに履修登録の期限が設けられていたので、GW明けぐらいから本気出せばいいかと安易に考えて連休は遊びまくったのがよろしくなかった。連休明けに初めて日程に気付き、5月はだいぶヒーヒー言いながら勉強していた。

ただ、4回の試験のうち、1回目と3回目、2回目と4回目で受けられる科目は同一であるため、基本的に時期が遅いほうで受けるよう日程を組めば、勉強期間も長めに取れて余裕が出そうということがわかったので、これから調整すればもう少しマシかもしれない。最短の3年間で残る90単位近くを取りきれるかは少し自信がない。15回ぐらいある授業を自力で進めてレポート書いて試験、って、思った以上に力が要る。最近こちらにかかりきりで、技術動向を追うようなことができてなかったりするのも芳しくなくて、しばらくはリズムを調整していきたい。

余談めいた部分だと学割が使えるようになった。さすがに収入がそれなりにある身で使うのは大人げない気がするのでほとんど使ってはいないが、 Spotify(半額)と Amazon Prime(半額、書籍や文房具購入時に還元)だけは「まぁいいか」と思って使わせてもらってる。一度だけ美術館でも使ったが普通に使えた。

パラレルワーカー

具体的には先月で正社員契約をやめ、今月から週1で業務委託の仕事をしていて、来月からはそれに加えて別の会社で週4契約社員として働くことになった。フリーランサーに近くはあるし、税制の面を考えて開業届も出しているけど、いわゆるフリーランスの働き方ともちょっと違うのでパラレルワーカーと名乗ってみている。

業務委託を始めるにあたり、税のこととか何もわからなかったので、技術書典6できりみんちゃんさんの『フリーランスを完全に理解できる本』を買って参考にさせてもらった。他にも何冊か読んでみたけど、これがかなりコンパクトにまとまっていてめちゃめちゃわかりやすかったです、ありがとうございます。

なぜパラレルワーカーになったのか

あんまりパブリックに書きたい理由でもないのでやめておく。別に働き方改革したいとか、会社勤めが嫌になったとかではないし、学業があるから仕事減らしたいでもない(そのうち、そう思うかもしれんが)。そもそも自分は仕事以外の人脈でIT系のエンジニアとの繋がりをほぼ持っていないので、よくある「知人伝いに仕事をもらう」ということは出来そうにないし、著名人ってわけでもないのでフリーランサーに向いているとも思っていない。なんか結果的にこうなってしまった。ただ、それほど嫌な気持ちはなくて、経験として面白そうだとは感じている。

前職をやめた理由というのは存在していて、少し固めな BtoB 中心の事業領域の中で、自分がやれることの天井が見え始めたから、というのが近いと思う。よりベロシティが高い環境に身を置きたかったとも言えるし、もっと個人的な話だと SRE にクラスチェンジしたかった、というのもある。抽象的な書き方でアレだけど。

どうやって仕事を探したのか

転職ドラフト、forkwell、Wantedlyなどなど、最近はIT系のエンジニアお仕事系サイトも多いので、いろいろと駆使して全部合わせると10社ぐらい会わせていただき(選考に進まなかった会社も多い)、あとは少ない知人経由の会社も受けたりして、最終的に契約に至った。前回の転職のときはエージェントを使ったので、今回の仕事探しでは使わないでみようという考えが強かった。結果的に、 GitHub やブログの URL を貼ったレジュメを送って、自分はこれができます、とアピールし、相手もそれを見た上で、この人にならこれが任せられるかもしれない、という気持ちで話してくれるという形になったので、話しやすいなと感じることが多かった。どこかが取ってくれるだろう、ではなくて、自分はこれができるから御社で働かせてほしいと売り込む、能動的な姿勢も養えたように思う。

ちなみに職種は SRE で探した。流行りの仕事だからか、システム運用かつソフトウェアエンジニアリングというスキル領域を満たす人材がまだ少ないのか、求人は結構な数があるような感触を受けた。 SRE はシステムのコアな部分に関わるので、業務委託だとどうなんだろうという気がしていたが、わりと正社員に近い役割でやらせてもらえる会社さんもあった。なお、業務委託で探していたのだけど、最終的に「契約社員はどうか」と言ってもらえる会社さんがあったので契約社員+業務委託という2契約になっている。

働き方は変わるのか

2社パラレルになる以外はあんまり変わらないと思う。リモート可能でフレックス制がだいぶ積極的に使われてるっぽい会社さんということもあり、労働時間は減りそう(前職はそこそこ残業してた)というぐらい。収入も前職でそこそこもらっていたのだが、同等な額が入りそうなので困窮する心配もなさそう。

ということで

2つの話を一緒に書いたので長くなったけど、来月から肩書き3つでやっていく感じでコンテキストスイッチ大変そうだけど頑張っていこうと思う。仕事探しの話、学生の話など、個々の部分にフォーカスした具体的なことはまた別途書くかもしれない。


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