2019年総括

総括エントリー5年目。

昨年の総括は「定量評価してみる」という話を書いていて、でも今見ると定量評価というよりはやったことの単なる羅列みたいになっちゃってたのでいい加減毎年使える KPI みたいなものを定めてみようかなという気がした。といったところで自分のようなインフラエンジニアの定量評価に使える KPI ってなんだろうというのが結構難しい。まぁアウトプットの量が一番わかりやすいのかな、とは思うのでブログ、 GitHub の Contributions 、読書した本から定量的に見てみる。その後定性評価として、数値化できないあれこれを書いていく。

定量評価

ブログ

27本書いた。月に2本以上と考えるとなかなかではないかと思う。最後の 4Q においては個人的な目標として毎週書くというのを少し意識してみたのだけど、それに遠からずな感じには書くことができた。2013年以降、ブログを継続的に書けているのは自分でも評価するべき点だと捉えている。ネタとしては Terraform に関することが多かった。

また Advent Calendar は Terraform と会社(グロービス)で2つ参加し、後者は Qiita で書いた。

GitHub Contributions

Image from Gyazo

Public repository について 290 contibutions 。今年から初めて仕事でも GitHub を使うようになったので、 private 込み(仕事への commit 具合も見たいので、デフォルトの表示はこちらにしている)だと 1200 を越える。

最近何年かは terraform-provider-aws に何件かプルリク出すことはできていて今年もそれはできた。他だと tfnotify にプルリクを出してマージしてもらえたり、 terraformer に issue 立てて少し話ができたりしたのはよかった。自分はそれほどガツガツ OSS commit しているわけではなくて、普段 OSS を使っていて何か気付いたことがあったら issue やプルリクを出す、程度の活動をしている。もうちょっと貢献したいような気もするけれど、 commit 自体が目的というわけではないので現状これぐらいでいいのかなとも思っている。何か想定通りの動作をしなかったときにコードを読む、レポジトリに当たるという姿勢は大事にしたい。すでに issue 化されているときも多いのだけど、そういうときはブログに書くなどして何かしらアウトプットすることをやっていきたい。

読書

大学の本は除いた。結構大学の教科書や参考書を読んでいることが多くて、純粋に仕事を意識した技術書はぜんぜん読めていなかった。

新しい会社で働くことになり、マイクロサービスやコンテナによるアーキテクチャを意識するようになったことと、スクラムが社内のスタンダードになっていることから、そのあたりの本を年の後半に何冊か読んだ。いずれも実践に結び付けられていないしブログに感想とかもまとめてないからすごくよくない。来年は大学で履修登録する科目数を少し減らして、仕事の比重を高めるつもりでいる。

定性評価

注力した領域

特に Terraform については、去年書いた「プレゼンスを上げたい」のプレゼンスを発揮できそうな分野かな〜〜〜??という思いになりつつある。自分の技術者としての売りにできるよう昇華させていく。

勤務状況

正社員を辞めて一時的な無職を経て契約社員+業務委託契約となったことでだいぶ生活自体が変化した。大きくは労働時間が減ったことと、リモートワークを週1日以上するようになったこと。正社員時代はちょっとした時間シフトする勤務体系もあったのだが、それが無くなったことでだいぶ心身も安定した気がしている。仕事で macOS 使うのも GitHub 使うのも slack 使うのも今年からが初めてで、まぁほんといろいろと変わった。

いろんな働き方を経験することは、時代を考えても良いことと考えている。あまり1つの働き方にとらわれず、今後も柔軟な選択ができたらよいし、柔軟な選択ができるよう力をつけておきたい。

自作キーボード

このブログでも何度か書いてきている通り、今年は自作キーボードに手を出した。3台組み立てて1台積んでいて1台注文済み発送待ちの状態。先日ザッと遣った金額を考えてみたけれど、ちゃんと数えなくても 10 万は確実に越えていて少し恐ろしくなった。

しかし趣味的な面を抜きにしても、電子工作という分野に初めて触れられたのはよかった。手先を遣うことは苦手だと勝手に思い込んできていたので、きちんとした道具を買って、きちんと手順を踏めば自分でも工作が出来ると知れたのがすごい収穫だった。さすがに自分で基板設計するところまでは踏み込まないつもりでいるけれど、興味を持った分野は臆さず手を出していきたい。

個人 OKR の導入

ブログには書いていないのだが、今年の 2Q から以下のルールで個人 OKR を回していた。

基本的には Google re:Work - ガイド: OKRを設定する のやり方に則っている。昨年の総括で書いたことの1つに「インプットとアウトプットのサイクルを早めたい」というのがあって、 OKR であれば早いペースで明確な目標を立てて commit していくサイクルを回せそうだと思ったので取り入れてみた。

実際のところは四半期終盤になると振り返りの時間を取らなくなったりもして、きちんと運用できたとは言い難いのだが、毎週振り返って成果を出そうとするリズムを作れたことには結構効果があった。先述した「ブログを週1で更新する」というのもこの一貫だった。これについても来年早いうちに別途エントリーでまとめてみようと思うし、今後も続けていく。

来年について

来年は3つ最注力分野として定めている。

コンテナを仕事で使う機会に恵まれたので来年は一番注力していく。より正確には Kubernetes になるとは思うのだが、特定のツールに縛られるのではなくて、 VM をコンテナに置き換えるにあたり、どのようなワークフローを作り、どのような OSS を組み合わせていけばよいのかをゼロベースで考えていく。システムの安定性、クラウドの利用料金、開発スピードの向上などなど、考慮したいことはたくさんある。

英語は会話できればもちろんよいのだが、読み書き面をもう少し頑張りたい。英語のドキュメントを読む機会が今でもないわけではないし、そこまで苦手というわけでもないのだが、やっぱり日本語に比べると読書スピードが半分以下に落ちてしまう。 Subscriptions 2019 · the world as code でも書いた通り O'Reilly のオンラインラーニングに登録したこともあり、読解スピードの向上に努めたい。

3点目については、年齢もあるのか、いや年齢の問題というわけではないか、チームや組織というものの在り方を考えなくてはならないなと感じることが増えてきた。端的な例としてはコンウェイの法則がある。コンテナによるアーキテクチャを取り入れ、さらにマイクロサービス化を進めたほうが SRE の観点からメリットが大きいと感じたとしても、組織構造がモノリシックなままでは開発フローが最適化されないわけで、どうしても組織体制への働きかけも必要になってくる。マネージメントまではいかないけれど、チームや組織の力を最大化していく、チームとしての開発やシステム運用を効率化していくにはどうしたらいいのかという部分を考えられるようになりたい。自分はどう考えても内向型で、組織を引っ張る立場には向いていないとは自覚している。であれば、他の立場からどのようなアプローチができるかということを掘り下げていきたい。